里海ホームの日々

2012年6月1日大分県でファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業)開所。

実習中の短大生 

短大2年生のS子

大学の夏休み中も実習、実習で、休む暇もありません。

栄養士資格とともに医療事務の資格も取るとのこと。

 

実習先に一人で訪問し、準備し、ときには事前に課題が課せられます。

そして1週間~2週間の実習、終われば、報告書を書いて、

大学に提出し、また次の実習先へ。

今日は、病院受付で業務しているS子の姿を見に行きました。

よく頑張るなあと感心します。

「すべて投げ出したいー!」と、里母には泣き言を言いますが

そんなことはしません。

お腹一杯食べて、また頑張ります。

 

この子が、学校に行けなかった時期があった、

なにもかも辛くて辛くて、外に出られない時期があったと

だれが想像できるでしょう。

 

安心した生活を繰り返し、

周りの大人に愛される実感を積み重ねることで

自分を認め、ちょっと頑張ってみる。

そして、小さなハードルを積み重ねて

いつのまにか、以前には考えられなかった大きな壁を

乗り越えることができる。

 

今夜は、

別の実習先に行った友達がつまづいていることに、心を痛め、

夕飯もそこそこに、大学の先生に相談の電話し、

友人の力になろうと必死になっている。

なんてあったかくて大きくて、ステキな子だ。

 

あと数日で、児童福祉法児童相談所から離れる、

「自立のための」措置解除となります。

でもこれからも、ずっとずっと私たちは家族です。

10年、一緒に過ごした家族の絆は続きます。