里海ホームの日々

2012年6月1日大分県でファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業)開所。

涙のハッピーバースディ♬

先日、ある方の66歳の誕生日会をうちでしました。

  

 Mさんは40年以上連れ添った夫に3年前先立たれました。

子どもにも恵まれなかったし、遠い県外からこちらへお嫁に来たので

身内もそばにはいません。仲の良かった夫婦の一方がいなくなる寂しさは

想像もできません。3年経っても、ただただ淋しくて、早く自分も

あちらの世界に行きたいと思うばかり。

 

時々、私たちも声をかけます。一緒にご飯を食べましょう、

車で迎えに行きますよ、温泉にも行きましょと。

 

先日は66歳の誕生日だと聞いて、子ども達も「ハッピーバースディや〜!」

「ケーキでお祝いしよう!」ということになりました。

ご馳走を作り、66歳おめでとう!と乾杯 そしてクライマックス。

部屋の電気を消して、ケーキのろうそくに火を灯し、

みんなの歌声、♪ハッピーバースディ ツー ユー♬が始まります。

幼児も小・中学生も大人達も歌います。

 

ロウソクの火に照らされたMさんの顔が子どものようです。

♪ハッピーバースディ ディア Mさん♬ のところになると

恥じらいの笑顔が涙でくしゃくしゃに・・・

「こんなことしてもらったの、この歳になって初めて」と。

 

純粋に誕生日を祝ってくれる子ども達も 癒す力、抜群です。