里海ホームの日々

2012年6月1日大分県でファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業)開所。

映画『朝が来る』を見て

今月になって初めてのブログ投稿です。

 

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11月10日 特別養子縁組を扱った『朝が来る』を見ました。

里父は「むげねえで、見きらん」(大分弁・可哀想で見ることができない)と

いうので、一人で。しかも2回行きました。(上映中また見たい)

河瀨直美監督自身が、養子として養父母から育てられていたと言います。

里親制度、特別養子縁組制度のことを、もっと社会的に広く知ってほしいと

全国里親会からもお知らせが届いておりました。

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浅田美代子演じるベビーバトン代表が「特別養子縁組の制度は子どもを守るためのもの」と言います。子どもは新たな家庭で幸せに成長できても、予期しない妊娠出産をせざるを得ない、幼く弱い女性たちこそ、愛の薄い家庭に育っており、子どもを手放してからも過酷な生活が待ち受けている現実。実親支援にも踏み出していく必要を痛切に感じました。

今回、永作博美井浦新演じる夫婦を通じて、子どもができない苦悩、不妊治療への葛藤を改めて知りました。

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今年18歳の女優 蒔田彩珠(マキタアジュ)

14歳のみずみずしい中学生が恋をして妊娠、お腹の中の「ちびたん」へ語り掛けるシーン。人生の歯車が狂っていき、優しい気持ちを抱きながらも、やさぐれ堕ちていく行く様がすごかった。

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素晴らしい女優さんです。

 

最後の最後の展開が、とても胸を打ちます。見に行かれる方は

エンドロール終わるまで席を立たないで!