映画『朝が来る』を見て
今月になって初めてのブログ投稿です。
11月10日 特別養子縁組を扱った『朝が来る』を見ました。
里父は「むげねえで、見きらん」(大分弁・可哀想で見ることができない)と
いうので、一人で。しかも2回行きました。(上映中また見たい)
河瀨直美監督自身が、養子として養父母から育てられていたと言います。
里親制度、特別養子縁組制度のことを、もっと社会的に広く知ってほしいと
全国里親会からもお知らせが届いておりました。
浅田美代子演じるベビーバトン代表が「特別養子縁組の制度は子どもを守るためのもの」と言います。子どもは新たな家庭で幸せに成長できても、予期しない妊娠出産をせざるを得ない、幼く弱い女性たちこそ、愛の薄い家庭に育っており、子どもを手放してからも過酷な生活が待ち受けている現実。実親支援にも踏み出していく必要を痛切に感じました。
今回、永作博美と井浦新演じる夫婦を通じて、子どもができない苦悩、不妊治療への葛藤を改めて知りました。
今年18歳の女優 蒔田彩珠(マキタアジュ)
14歳のみずみずしい中学生が恋をして妊娠、お腹の中の「ちびたん」へ語り掛けるシーン。人生の歯車が狂っていき、優しい気持ちを抱きながらも、やさぐれ堕ちていく行く様がすごかった。
素晴らしい女優さんです。
最後の最後の展開が、とても胸を打ちます。見に行かれる方は
エンドロール終わるまで席を立たないで!