里海ホームの日々

2012年6月1日大分県でファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業)開所。

ブログ 一年過ぎました

今週は、私や幼児たちの誕生日の週

私の得意な料理 栗赤飯をメインにお祝いです。

 

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赤飯は私の母 直伝の味。

実家は別府で100年続いた餅・赤飯の店でした。

(今は姪っ子達が洋菓子をメインにした店を引き続きやっています)

2年半前に他界した母(享年84歳)が、50年以上かけて作り出した味です。

とても手間暇かけ、大納言小豆の風味が生きて、小豆だけの美しい紫桃色に染まった

もち米が、口の中で噛めば噛むほど優しい味になります。

 

「ここの赤飯を食べたらよそのは食べられん」と、

お客さん達が口々に言ってくださいました。

「介護している父が、食欲がなくて何も口にできないのにこの赤飯だけは

”うまいうまい”と食べてくれるんですよ」と言われる方もいました。

 

母は介護が必要となり、たくさんのお客さんに支えられた店に別れを告げ

7年前に、長女である私のうちへ。ちょうど私たちが里親を始めた頃でした。

母にはお赤飯やあんこ、ぜんざい、あま酒饅頭、タンサン饅頭

石垣餅など、私が子どもの頃から馴染んだ味を教えてもらいました。

 

今、ホームで作ると、子ども達が「お代わり」「お代わり」と言ってくれます。

作ればたくさんの人に配って、幸せを分けたくなるパワーの赤飯です。

 

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               里母 記