ブログ 一年過ぎました
今週は、私や幼児たちの誕生日の週
私の得意な料理 栗赤飯をメインにお祝いです。
赤飯は私の母 直伝の味。
実家は別府で100年続いた餅・赤飯の店でした。
(今は姪っ子達が洋菓子をメインにした店を引き続きやっています)
2年半前に他界した母(享年84歳)が、50年以上かけて作り出した味です。
とても手間暇かけ、大納言小豆の風味が生きて、小豆だけの美しい紫桃色に染まった
もち米が、口の中で噛めば噛むほど優しい味になります。
「ここの赤飯を食べたらよそのは食べられん」と、
お客さん達が口々に言ってくださいました。
「介護している父が、食欲がなくて何も口にできないのにこの赤飯だけは
”うまいうまい”と食べてくれるんですよ」と言われる方もいました。
母は介護が必要となり、たくさんのお客さんに支えられた店に別れを告げ
7年前に、長女である私のうちへ。ちょうど私たちが里親を始めた頃でした。
母にはお赤飯やあんこ、ぜんざい、あま酒饅頭、タンサン饅頭
石垣餅など、私が子どもの頃から馴染んだ味を教えてもらいました。
今、ホームで作ると、子ども達が「お代わり」「お代わり」と言ってくれます。
作ればたくさんの人に配って、幸せを分けたくなるパワーの赤飯です。
里母 記