里海ホームの日々

2012年6月1日大分県でファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業)開所。

とても大事な 親族との面会

うちで育っている子ども達は、色んな事情で実親と暮らせていませんが

離れて生活している実父母と、

それが無理なら祖父母と、または叔母さんや、

成人した兄や姉、

別の施設で生活している弟と、

 

年に数回帰省したり、お買い物などの外出をしたり、

児相のプレイルームや、地域の子育て支援センターなどで面会したり

できるだけ色んな方法で、親族交流を続けています。

 

ずいぶん前のことですが、うちへきて数か月経ち、少し慣れてきたかな

と思った子が些細なことで切れて、「死にたい」と泣き叫んで、

どうしようもなくなったことがありました。

 

その時に、児相の力も借りて、実母やお姉さんに何とか連絡を取り、

家や職場に、会いに連れていったことがあります。

その後、定期的な交流が始まり、お泊りもできるようになりました。

夜遅くまでいろんな話をしたのでしょう。

翌日うちへ戻ってきて、自分にも「親せき」がたくさんいたこと

自分が赤ちゃんだった頃や家族写真を持たせてもらい、

私にそれはそれは嬉しそうに説明してくれました。

以降、見違えるように落ち着いて生活できるようになりました。

 

自分にルーツがあると気づくことは、大きな喜びとなり

その後の人生を支える、自己肯定感につながります。

 

交流がすべて良い方向に、とは言い切れませんが

許せる範囲は、親族交流は出来るだけ進めたいと考えています。

 

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先日はキッズがおじいちゃんと外出。(里父も一緒に)

外食してチョコフォンデュを食べ、公園でサッカーして・・・

スマホのテレビ電話を通じて、離れているパパやお祖母ちゃんと

お話しもできたそうです。

新型コロナの影響で、県外の親族と面会は、

なかなか叶うことができませんが

子どもも大人も、次への意欲が湧いてくる大事な時間です。