里海ホームの日々

2012年6月1日大分県でファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業)開所。

また 尊い幼い命を守れなかった

尾畠春夫さんが、世界中の子ども達の幸福を願って

1月19日に東京を出発して、大分県日出町まで歩いています。

 

そんな最中に、また悲しい事件が起きました。

千葉県野田市の10歳の女の子が、父親の虐待によって命を落としました。

 

ニュースに触れるのが辛すぎて、事件を直視できませんでした。

 

真相が明らかになるにつれ、その子のSOSを無視したどころか

かえって父親の虐待の、火に油をそそぐ役割を果たす結果となった、

教育現場や児童相談所の対応に、悔しさと怒りがこみ上げてきます。

 

確かに各地の児童相談所は年々増え続ける虐待に、

忙殺されているのは否めません。

しかし、「これは危ない」「今この子を守り抜かないと危険だ」と、

察知できるベテランのケースワーカーが現場にいなかったのでしょうか。

担当職員にアドバイス、意見し、女児を守る行動を起こせる

力のある職員がいなかったのでしょうか。

 

もうこれ以上、このような悲劇が起きないよう

どの子も笑顔で健やかに育つよう、

大人が知恵を尽くさねばなりません。

 

尾畠春夫さんが、のぼりを背に子ども達の幸せを訴えているのは

強く力強く、そして丁寧に温かく、そのご自身の歩みを見せながら

私たち大人、とりわけ子どもに関わる現場にいる大人に対して

「子ども達を守り抜け!」と責任を突きつけているように思えてなりません。

 

 

        心愛さんのご冥福をお祈りいたします。