また 尊い幼い命を守れなかった
尾畠春夫さんが、世界中の子ども達の幸福を願って
1月19日に東京を出発して、大分県日出町まで歩いています。
そんな最中に、また悲しい事件が起きました。
千葉県野田市の10歳の女の子が、父親の虐待によって命を落としました。
ニュースに触れるのが辛すぎて、事件を直視できませんでした。
真相が明らかになるにつれ、その子のSOSを無視したどころか
かえって父親の虐待の、火に油をそそぐ役割を果たす結果となった、
教育現場や児童相談所の対応に、悔しさと怒りがこみ上げてきます。
確かに各地の児童相談所は年々増え続ける虐待に、
忙殺されているのは否めません。
しかし、「これは危ない」「今この子を守り抜かないと危険だ」と、
察知できるベテランのケースワーカーが現場にいなかったのでしょうか。
担当職員にアドバイス、意見し、女児を守る行動を起こせる
力のある職員がいなかったのでしょうか。
もうこれ以上、このような悲劇が起きないよう
どの子も笑顔で健やかに育つよう、
大人が知恵を尽くさねばなりません。
尾畠春夫さんが、のぼりを背に子ども達の幸せを訴えているのは
強く力強く、そして丁寧に温かく、そのご自身の歩みを見せながら
私たち大人、とりわけ子どもに関わる現場にいる大人に対して
「子ども達を守り抜け!」と責任を突きつけているように思えてなりません。
心愛さんのご冥福をお祈りいたします。