里海ホームの日々

2012年6月1日大分県でファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業)開所。

『万引き家族』を見て

 

8日公開となった映画、カンヌ国際映画祭最高賞となった

是枝裕和監督の『万引き家族』を見にいきました。

 

10年以上前にも是枝監督の『誰も知らない』を、

当時高校生の長女と一緒に見たことがありました。

実際にあった巣鴨の事件から生まれた「誰も知らない」が投げかけた問題に、

帰路二人とも押し黙ったまま。。。

それが今の私たちの活動につながっていると思います。

その後、長女は大学に進学し「子どもの貧困」を卒論テーマにしました。

 

今回も、児童虐待、貧困、家族のかたち、行政のあり方等々・・・

 ある映画ライターが「誇り高い“内部告発”」と称しているように

経済大国日本の、首都東京で起こる実情を包み隠さず映し出しました。

 

是枝監督がインタビューで

「社会からこぼれ落ちた『見えない人たち』をきちんと可視化し」、

彼らを引き裂いているのは、私たち(社会)なんだと表現した、

その意味をしっかりとらえたい。