『万引き家族』を見て
8日公開となった映画、カンヌ国際映画祭最高賞となった
10年以上前にも是枝監督の『誰も知らない』を、
当時高校生の長女と一緒に見たことがありました。
実際にあった巣鴨の事件から生まれた「誰も知らない」が投げかけた問題に、
帰路二人とも押し黙ったまま。。。
それが今の私たちの活動につながっていると思います。
その後、長女は大学に進学し「子どもの貧困」を卒論テーマにしました。
今回も、児童虐待、貧困、家族のかたち、行政のあり方等々・・・
ある映画ライターが「誇り高い“内部告発”」と称しているように
経済大国日本の、首都東京で起こる実情を包み隠さず映し出しました。
是枝監督がインタビューで
「社会からこぼれ落ちた『見えない人たち』をきちんと可視化し」、
彼らを引き裂いているのは、私たち(社会)なんだと表現した、
その意味をしっかりとらえたい。