里海ホームの日々

2012年6月1日大分県でファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業)開所。

なぜ救えないのか 

児童虐待死の事件が後を絶ちません。

辛くて、胸が潰れそうで、ニュースを直視できません。

SOS、通報があったにも関わらず、なぜ子どもの命を救えないのか。

 

今回の5歳女の子の場合、四国・香川県で何度も父親が虐待・傷害容疑で

書類送検されていたのに。

東京に転居した後、都の児相が家庭訪問したにも関わらず、

母親が拒否的で、女児には会えず。

「両親との信頼関係を優先した」と児相は言うけれど。

優先すべきは、子どもの安全なのに。

女児の顔すら見ていない。

怒りと悔しさで、こうやって文字を打っている間も、プルプルと手が震えます。

 

なぜ救えないのか。

出産時点でも、その後も、この家庭はリスクがある、子が危ない!と

キャッチできる人がいなかったのか。

その後も、児相が関わっていながら、なんとかして守り抜くと判断し、

行動できる人がいなかったことが残念でならない。

 

子どもは社会的に守られなければならない。

親の養育能力に問題があれば、なおさら。

県を超えて子どもを守る連携が、お粗末すぎて。。。。。

 

ノートに記された「ゆるしてください」の文字

その子の5年という命の日々を思うと、本当に悲しくていたたまれない。

 

今、これから私たちに突きつけられているものは重い。

何ができるだろうか。