里海ホームの日々

2012年6月1日大分県でファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業)開所。

サクラサク 

高校3年生のS子さん

受験した短大の合格通知が届きました。

感無量です。

 

うちに来て7年あまり 

当時の彼女を知る人達は誰も今日のS子の姿を想像できなかったでしょう。

 

愛情だけではどうにもならない彼女の養育、どう一緒に生活していいのか

分からず、こちらの方が参ってしまい、耐え難い頭痛に病院でMRI検査。

「強いストレスです」と言われ、処方薬をもらったこともありました。

意欲を持って率先して里親登録した里父は、「男の人が苦手」なS子に

一年以上も口を聞いてもらえず、うちの中で疎外感に耐えました。

 

S子の今の主治医に出会い、感覚過敏な生き辛さを抱えた彼女を

どうサポートをすれば良いか、具体的にアドバイスしてもらいました。

一番困って辛い日々を送っていたのは、ほかならぬS子です。

 

施設での集団生活に適応できない彼女を、うちへとマッチングしてくれた

児童相談所の担当職員、小学校高学年で転校してお世話になった学校の先生方、

不登校の難しい時期も寄り添ってくれました。

そして皆勤賞にと励まし指導くださった中学校・高校の先生方・・・

 

この7年間のたくさんの出来事、

彼女を通じて出会い、支えてくださった方々   

全て、宝物です。

こんな感動の瞬間を味わうことのできる里親とは

本当に最高な生き方だと感謝しています。

 

 

S子は進学して専門的な資格を取得し

「将来自分で生活できるようになり、安定した生活をしていくことが私の夢です。

 そして自分のような子ども達が希望を持ってくれることを願っています。」

 と、作文に綴っていました。

 

おめでとう     そして     ありがとう