作品を生み出すエネルギー
我がホームの画伯 Jくん
これは「龍の子太郎」の読書感想画 (切り絵の版画仕立てです)
小学校の図書室に貼られたものです。
構図やタッチ、色彩、筆の使い方等々・・・群を抜いていて、
同級生からも「すげえ〜! 神!」と尊敬の目で見られます。
これまでも県の高山辰雄賞を連続受賞し
彼の作品は各小中学校に順次移動展示されました。
町の読書感想画で優秀賞 町立図書館に展示されました。
「銀河鉄道の夜」
言葉での表現は拙い彼の、作品に対する底知れないエネルギーを感じます。
形や色にこだわり、全体のイメージがきっちりあってなかなか妥協しません。
受賞しても、満足の行く作品でなかった といいます。
人の何倍も時間やエネルギーを費やすのですが、学校ではその時間を保障し、
彼の特性を伸ばしてくれています。
その小学校もあと数日で卒業です。
国語の授業にて
「あっというまに」「ちっとも」という言葉を使って文を作ろうという課題です。
小2のAくんのノートには
・あっというまに
「れんたくんは、しごとをするのが上手なので、あっというまにかべができました。」
・ちっとも
「ぼくもまねをしてかぐをつくってみたけど、ちっともつくれませんでした。」
(かぐは、かべの間違いでしょう)
文才に感動しました・・・・・・😂
Aくんは、小学校に入るまで文字の読み書きができず、自分の名前を書くのがやっとでした。
国語と算数は支援学級で学習していますが、心の中に言葉をたくさん持っていて
こんなに豊かな表現を生み出すことができるようになったのだと驚きました。
大工仕事を日頃見せてくれて、好きな釣りに連れて行ってくれるレンタくんの存在が、いろんな場面で出てきます。
自立への賛歌
今日はS子の高校の卒業式
里親になって最初に関わった子で、色々とドラマもあっただけに
式の冒頭から涙が出てきて仕方がなかった。
初めての出会い 里親里子として「マッチング」の日
まだ小学生であどけない表情、可愛い笑顔の中に、
人を信用していない鋭い瞳があった。
お試しの宿泊 楽しい時間を過ごしたかと思ったら
少しの刺激で崩れて どうなだめても取りつくしまがなかった。
あれから7年8ヶ月
日々の生活の積み重ねの中で「家族」になった。
小、中、高と素晴らしい先生方との出会いもあった。
この高校生活3年間も波乱万丈だった。それでなくても手を焼く思春期時代。
今日の素晴らしい卒業式に参列して 彼女と格闘した日々が全て報われたと思った。
式後、最後のホームルーム、担任や友だちと涙と笑顔で輝くS子の姿
「将来は安定した生活を送りたい」というささやかな夢を持って
新しい生活に歩み出す彼女を、一層支えていきたいと新たな気持ちになった。
そうそう 日頃お世話になっている医大生3人も卒業式に駆けつけてくれました。
式場の受付で「保護者だけなので」と断られ参列できなくて、
体育館の外で一時間半も待って、教室の前でブーケをプレゼントしてくれました。
いろんな事情で実家族も来れない中で他人の学生たちがこんな節目に駆けつけてくれる
なんてありがたいことでしょう。S子も学生たちの姿を見て抱きついていました。
支えてくれる人がたくさんいる これからもいつでも助けてと言えるように
それが自立の第一歩だから。
里母記
みんなと一緒の空間が好き
昨夜の光景です。
お風呂も夕食も済ませた後 見たいテレビ番組もない
誰からともなく本棚の絵本を取り出して読み始めました。
民話を読んでもらっている子
図鑑の絵を楽しんでいる子
高校生は絵を見ながら幼児に話しかけています。
魚や虫の図鑑が好きな幼児たち
こちらは里父に宿題を見てもらっています。
思春期女子は自分の部屋でラジオを聴きながら、自主学習中。
(彼女は子ども達が寝静まった9時過ぎ キッチンでお菓子作りをしていました)
自室で好きなことをして良い時間に、やっぱりみんなと一緒にいることを好むのです。
ファミリーホームは家庭です。
夕方には「家族」みんなが帰ってきて1日の出来事を話し
癒され、明日へのエネルギーを貯める場所です。
大好きなみんなといる 穏やかな時間 満たされた表情
(たまにはドタバタ騒がしく、喧嘩することもあるけれど)
毎日の積み重ねの中で柔らかい関係性に変わってきました。
安心しきった子ども達とともにいる空間が里親の醍醐味でしょう。
「ヤバすぎてやばい」 北陸の雪
昨年の夏休み みんなで行った北陸の旅 福井、石川県
金沢に隣接した町に住んでいる里母の妹の家〜スタッフレンタのいとこから
豪雪のリアルな写真が送られてきました。
玄関前の駐車場 車は雪に埋もれて動けません
犬は喜び? 雪の畝を駆け回り
雪だるま 可愛い〜
玄関前のベンチでたそがれている〜
と 思いきや、
いとこと並んで座ってた でかっ!!
毎日 雪かきが大変だそうです。
九州 大分の少々の吹雪に 泣き言なんて言ってられませんね。
医大生ボランティア
昨日は女子医大生2名の来訪。
定期的に来ていただけるので、子ども達もカレンダーを見ては
その日を待ちわびています。
若くて、元気で、優しくて、たくさん遊んでもらえるし、
子ども達の良い面をたくさん引き出してもらえるから。
今回も事前に、あの公園に行きたいとか、
出来上がったばかりの駐輪場でヤキヤキ(BBQ)したいとか
うんと期待が膨らんでいました。
でも昨日は寒波真っ最中 雪も舞っていました。
それでもリビングや二階の子ども部屋で、カードを使ったマジックや、ビー玉遊び、
日頃遊んでいる玩具ピタゴラスもいつもと違ったものを一緒に作れます。
宿題も、九九の唱え、音読も大張り切りでやって見せます。
一緒に食べるお昼ご飯
豚バラ大根、鶏の唐揚げ、ホーレン草のおひたし、
キュウリの醤油麹漬け、お赤飯、キーマカレー・・・
里父の収穫した大根や、近所のおじさんの野菜は新鮮だし、
餅米や小豆、肉などグリーンコープの食材を使って作るので安心です。
キッズも競い合うように食べてくれました。
大学生が来てくれるようになって、もう6年目になります。
すでに各地でお医者様になっている人もいます。
年々卒業して遠方へ行ってしまうのは寂しいけれど、
きっちり後輩達に引き継いでくれるのがすごく有り難くて、頼もしいです。
暖かくなったら次はお花見したいなあ〜♪